・ 人体は「五臓六腑」、「四肢百骸(ししひゃくがい:四肢・体幹のこと)」、「五官九竅(ごかんきゅうきょう:五官とは、鼻・眼・口唇・舌・耳のこと。 九竅とは、眼・耳・鼻・口・前陰(尿道と外生殖器)・後陰(肛門)の九孔のこと)」、「皮肉筋骨」などから構成され、これらの臓器はそれぞれ異なった生理機能を持ち、相互に作用しあい 連係することにより、さまざまな生理機能のバランスを維持しています。このバランスの維持は、主に経絡系統の連結作用により機能しています。
・ 人体の各組織器官は、気血の滋養がないと正常な生理活動を維持できません。経絡により、気血の全身への運搬、臓腑・組織・器官への 栄養運搬作用、外邪(体外からの病因)への抵抗、防衛作用が維持されています。・ 経絡系統には、「経絡感伝現象」、すなわち、鍼を刺すなどの刺激をほかの部位へ伝導伝達する作用があります。 この刺激伝達作用を利用し、各臓腑の機能調節を行う治療が「鍼灸」です。
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